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ミツクニ
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安中市に生息

2009年07月16日

2年前のこと

手術をする利益としない不利益のバランス




2年前2007年のこと

7月14日 土曜日

今日は退院。退院の前にS先生から今回の説明を聞く。


以下S先生からの説明

今日は、どのような検査をしたかということと、今後の治療方針をお話しします。

まず、病気の名前は大動脈解離、昔は解離性大動脈瘤といいました。

中略

拡大してくると、やがては破裂します。破裂すると救命することは難しい。

ある一定以上大きくなった人は、外科的な治療しかない。人工血管に置換する必要があり

ます。

手術のタイミングは5cm以上といわれています。一番大きなところで5.5cmある。
人工血管はこういうものです。(サンプルを見る。)

手術している自分がいうのも何なんですが、手術は恐ろしいですよ。

恐ろしいっていうのはどういう意味かというと、100%安全な手術ってないんですよ。

この手の手術は命をかけて受ける手術なんです。どういうことかと言うと、危険性がある。

Nさんの場合、残念なことに症状がない。症状がないんだけれど、体の中に爆弾があって

、いつ爆発するかわからない。そうすると手術をしないとあまり長生きできない。だけど

症状がない、症状がない人を捕まえてする手術は結構きびしい。

患者さんにとっては納得しずらい。ぼくら外科医なので危険性と手術をすることの利益、

をよくバランスをとってみて、どちらがいいかを良く判断しなければならないので、今回

入院してもらって、他のことも良く調べました。

まず、どうしてこうなったのか原因は、動脈硬化だと思うんです。

これになる人は、動脈硬化または先天的に動脈が弱い人の2種類。

Nさんが人よりも、ものすごく不利なのは、透析をしていること。

残念ながら、透析をしている人は、していない人に比べて寿命が短い。

それに心血管系の病気を合併しやすい。これは宿命です。

いまの透析の技術ではどうしてもこうなる。だから他の心臓は大丈夫かとか、

脳血管は大丈夫かとか、いろんなところを調べたんです。

でも、今のとこと、これ以外の病気はなかった。

透析になられて、何年ですか?
9ヶ月です。

透析を10年、20年やられている方を知っていますが、血管がかなり悪く進行している

んです。

動脈硬化が進行しやすい。

手術の危険性はどういうことで決まるか。

簡単に言うと、人工血管を縫うだけですが、これ自体で亡くなる方よりも、手術周辺の合

併症で亡くなる方がほとんどです。

どういうことかというと、心臓が悪い、脳の血管が悪い、腎臓が悪い、肝臓が悪い、そう

いうことを良く調べないと評価できないわけです。

Nさんの有利なことは、すごく若いんですよ。

48歳ですね。普通この病気は48歳でなるような病気ではないんです。

48歳でなられる人は少ない。60代、70代、50代の人が多いです。

透析を20年、30年やられている人には手術は勧めません。

危険性が高くて、手術をする利益と手術をしないことの不利益のバランスが取れない感じ

なので、手術しないほうがいいんじゃないかなあと、お勧めします。

だけど、Nさんは透析になって間もなくだし、他に病気がないのでやはり手術をお勧めしたいと、結論に達しました。

つまり医学的には手術をしないより、したほうが利益が高い。



危険性はどのくらいかというと、10から15%の危険性があると僕は思う。

低くはない危険性だけれども、受け入れられないような危険性ではないと思う。

この施設では、3年間で下行大動脈の手術70から80例しているんですが、待機的な手

術で亡くなられた方は一人です。1%から2%の間です。


もうひとつ大事な合併症がある。スイ麻痺です。手術がうまくいったけれど足がまったく

動かない。下半身麻痺になってしまう。この手術の特徴的な合併症のひとつ。

車椅子の生活を余儀なくされる可能性が高い。

これは、5%から10%、ここでは2人いますので2%から3%。

全国的には10%ぐらいの可能性と言われています。


うまくいけば、2週間か3週間で退院して、先生お世話になりましたで終わりです。

だけども、うまくいかないこともある。

だけれども、この病気の進行を考えると医学的には手術をお勧めします。

そのほうが、長生きするチャンスがある。それが医学的な見地からの結論です。

でも、やっぱり手術は怖い、やめたほうがいいんじゃないか、先生はああ言ってるけれど

、いまのまま薬を飲んで、血管が大きくなってもいいんじゃないか、多少長生きできれば

それでもいい、と思われる方は実際いらっしゃいます。

特にご高齢の方はそういう選択も一つです。

今度外来でA先生のところに来るときまでに、お話したことを良く考えて、結論をだして

ください。

ご家族、そのほかの人とも良く相談して、熟慮して急がずに結論をだしてください。


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この記事へのコメント
あれから2年後の今、
こうしてブログを書いたり、仕事をしたり
美味しい物を食べたり、時には夜の「ヤナガワチョウ」に
繰り出したりしていられるってことは・・・。
進行していないってことなのでしょうか?

結論って・・・
どんな結論にたどり着いたのですか?

隊長、読んでたらドキドキしてきました(>_<)
Posted by かなでかなで at 2009年07月16日 15:29
当時のことを思うと、大変だったのに、ケロッと忘れてしまうんですね。
当時、別のブログに書いたものを引用しました。

胸部大動脈は取り換えたのですが、腹部にもまだ患部が残っているため
運動は禁止されています。
10年後には再手術の可能性有といわれています。

つづきはまた来週(@^^)/~~~お楽しみに。
Posted by mitukunimitukuni at 2009年07月16日 15:39
みっちゃん、なごみの人生の目標は“生きること”です
Posted by なごみ at 2009年07月16日 19:11
なごチャン☆
“生きること”・・・深いぃぃぃ。
生きてることが奇跡
生かされていることに感謝です。
Posted by mitukuni at 2009年07月17日 11:47
 
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